駅や商業施設などに設置されているトイレは、タイミングにより非常に混雑することがあります。この記事では女性トイレの混雑解消を目的としたIoTセンサーの導入について解説しています。センサーの導入が混雑緩和に効果的な理由、導入により得られるメリットに加え、実際の事例もまとめました。
IoTセンサーの導入によって、トイレ前の待機列や「空き」「空きなし」といった個室ごとの利用状況を見える化できます。混雑しているトイレ、空いているトイレをリアルタイムで把握できるようになるので、ひとつのトイレへの集中を緩和できます。
トイレの利用状況を把握し、混雑状況に合わせて清掃作業や補充作業ができます。 固定的なスケジュールで動いている場合には、混雑している時間帯に清掃作業や補充作業が重なり、一層の混雑に繋がってしまう可能性があります。しかし、IoTセンサーの活用によって、実際の利用状況や必要なタイミングに合わせて作業をおこなう運用に切り替えられます。
IoTセンサーには距離や開閉、温度、CO2など、各センサー毎に計測できる情報が異なります。施設管理を効率化したいのであれば目的に合った機能が搭載されているIoTセンサーを選ぶことが重要です。
このメディアでは、施設管理者向けにさまざまな機能が搭載されたIoTセンサーのメーカーを紹介しています。TOPページでは「清掃業務の効率化」「エネルギー監視」「セキュリティ強化」の用途に合わせてオススメのIoTセンサーメーカーを厳選紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
IoTセンサーの導入によって混雑状況を把握し、利用者にその状況を知らせることによって自ら空いているトイレに移動できるようになります。特に広いトイレでは、入り口から見えない位置にある個室の空き状況を確認することが難しいケースがあり、余計に混雑を生み出してしまうことがあります。
実際に空港や商業施設などの事例では、トイレの入り口にモニターを設置し、トイレの空き状況を表示しているところもあります。この対応によって空いている個室に利用者がスムーズに移動できるようになり、待ち時間の短縮と混雑緩和に繋げています。特に、女性トイレの場合にはそれぞれの利用時間にばらつきがあるので、この方法は利用効率の向上に効果的です。
利用データの蓄積によって、「どの時間が最も混みやすいか」「個室の数が足りているか」「利用しやすい動線になっているか」など、さまざまな情報を得られます。このデータは、将来的なトイレのリニューアルや増設、レイアウトの変更などを行う際に大いに参考になり、より利用しやすいトイレの配置設計に繋げられます。また、トイレへの不審滞在などのリスク検知にも繋げられます。
このように、IoTセンサーを導入することによって多くのメリットが得られます。実際に現在さまざまな施設でIoTセンサーの導入が進められていますので、以下にて実際の事例をご紹介していきます。
成田国際空港では、IoTを活用した「おもてなしトイレ空間」を設置しています。こちらの事例では、多言語対応によるトイレの使用方法の説明を行っているほか、IoTを活用したトイレの混雑状況について情報提供も行っています。トイレの入り口両脇に設置した液晶パネルに、トイレブースの使用状況や行列状況をリアルタイムで表示して、利用者の利便性向上を目指しています。
参照元:TOTO(https://jp.toto.com/company/press/product/toilet/20190226005684/)
個室トイレに生理用ナプキンを常備し無料提供するサービスが、吉祥寺PARCOや町田マルイなどさまざまな施設に導入されています。
このサービスは女性トイレの個室に設置された、動画広告機能付きのディスペンサーを通じて生理用ナプキンを1枚無料で配布するもの。実際に使用する際には対応アプリを自分のスマートフォンにダウンロードし、女性トイレの個室に設置されているIoT機器にスマートフォンを近づけると、機器から生理用ナプキンを取り出すことができる仕組みです。またこの機器には人感センサーが搭載されていて、入室者を感知すると動画が流れる機能も搭載されています。
参照元:オイテル株式会社(https://www.oitr.jp)
神奈川県内にある大型スポーツ施設では、大きなイベントの開催時のトイレの混雑を解決すべき課題と捉えていたので、イベント時の混雑状況を把握するためにIoTセンサーを活用し、情報を収集しました。
この事例では、「ドアの開閉センサー」と「人感センサー」の2種類が使用されました。ドア開閉センサーでは、ドアが閉じてから開くまでの時間の計測ができるため、トイレ個室ごとの使用時間を把握できました。また、男性トイレの小便器箇所には人感センサーを設置して使用状況の検知を行っています。
参照元:岡谷エレクトロニクス株式会社(https://www.oec.okaya.co.jp/solution/iot_sol/gravio/cs-gravio-facility/)
イオンディライトでは、トイレ清掃の業務効率化と安全対策の向上を目的として、個室トイレの利用状況を可視化できるサービスの実証実験をベトナムで行いました。
これは、個室トイレの扉に開閉センサーを設置して、トイレの空室状況・利用時間・回数などの情報を施設管理者の専用管理画面から確認できるサービスです。この実験で得られた結果をもとに清掃計画などの再検討を行うことで業務効率化に繋げるとともに、長時間利用している人がいる場合には声がけを行い、緊急時の早期対策を図ります。
参照元:イオンディライト株式会社(https://www.aeondelight.co.jp/Portals/0/news/2018/18111301.pdf)
2023年に開業した「うめきた地下駅(大阪駅(うめきた地下ホーム))」では、移動生活ナビアプリ「WESTER」や、駅の構内に設置したサイネージにより、トイレの満空情報を表示して、トイレの混雑状況を手軽に確認できます。
さらにトイレ清掃管理システムの導入によって、IoTセンサーから得られるデータをもとに、消耗品の補充や清掃のタイミングを出力して効率的な清掃が行えるように支援しています。また、トイレの満室状況や設備についてIoTセンサーで検知することにより、トイレ環境をリアルタイムで可視化できます。
参照元:西日本旅客鉄道株式会社(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221110_01_press_toilet_1.pdf/)
こちらの記事では、女性トイレへのIoTセンサー設置による混雑緩和への取り組みについて解説してきました。IoTセンサーの活用によってリアルタイムでトイレの利用状況・混雑状況を確認できるようになり、混雑の緩和に繋げられるだけではなく、清掃タイミングの設定や将来的なリニューアルにおける設計に役立てられるなど、センサーでデータを収集し、さまざまな活用ができるようになります。

距離センサーでゴミ箱の堆積量を遠隔で監視し、適切な回収タイミングを把握。トイレでは設置したセンサーにより使用回数や滞在時間などを検知。作業員の端末に清掃や消耗品交換のタイミングを通知します

屋外用侵入検知センサーにおいて世界シェア40%※2の評価されている広範囲で長距離のエリアを検知可能なIoTセンサーで不正侵入を防ぎ、夜間や無人時の防犯リスクを低減。

ビル内の温度、湿度、CO2濃度、人の流れをリアルタイムでモニタリング。また空調や照明の自動制御もサポートすることで、エネルギー消費量とランニングコストの削減が可能。